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泌尿器科

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泌尿器科のご紹介

泌尿器科では腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道といった、尿が作られて出て行くまでの尿路を診察させて頂きます。

当院で診察可能な主な疾患は、排尿障害、尿路性器腫瘍、尿路結石、感染症などに加えて、尿失禁や骨盤臓器脱などの女性泌尿器科も診察しています。当科で診察可能な疾患を、以下で簡単に説明しています。

平成24年4月から、前立腺生検、経尿道的手術、尿失禁手術等、入院治療が可能になりました。またPSA検診も随時行っています。

排尿障害

排尿障害とは、頻尿、残尿感、排尿開始困難、尿勢低下、尿失禁等のことで、何らかの原因で排尿の困難を認めるものです。

過活動膀胱

急に我慢し難い尿意を感じたり、頻尿、夜間1回以上トイレに起きる夜間頻尿などの症状があります。本邦では40歳以上の男女800万人がこれに当たると推定され、抗コリン剤内服による治療を行います。副作用の少ない薬が多く開発されています。

前立腺肥大症

中高年の排尿障害の原因となることの多い良性疾患です。前立腺は加齢に伴い増大し、尿勢低下や頻尿、残尿感といった下部尿路症状(LUTS)をきたすことがあり、重症の場合は尿が出せなくなる尿閉や腎機能低下をきたすこともあります。まずは薬物療法から治療を開始し、無効の患者様を中心に、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)を行っています。

尿路腫瘍

前立腺癌

本邦の前立腺がん罹患数は増加し続けており、2020年には78468人と急速に増加し、前立腺癌死亡率は2000年の2.8倍になると推測されています。

残念ながら、日本の前立腺検診普及率は低く、診断時には進行している症例も少なくありません。日本泌尿器科学会では50歳以上の男性に対し前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSA検診を推奨しており、4.0 ng/mlを超えた場合、前立腺生検の適応になります。当院では経直腸式あるいは経会陰式の超音波誘導下前立腺針生検を2泊3日の検査入院で行っています。手術室で腰椎麻酔をかけて行っているため痛みはほとんどありません。

治療については、PSA監視療法・内分泌療法・放射線療法・前立腺全摘術・化学療法などがあり、病期に応じた治療を考慮させて頂きます。

膀胱癌

痛みや症状のない肉眼的血尿や健診での尿潜血などをきっかけに膀胱癌が見つかることがあります。膀胱癌の診断に膀胱内視鏡検査は必須です。

当院では電子軟性膀胱鏡を導入しています。従来の硬性膀胱鏡は、男性の場合は特に検査時の痛みが強く尿道麻酔や仙骨硬膜外麻酔を要しました。

電子軟性膀胱鏡は、細径で柔らかく男性に対しても苦痛の少ない膀胱鏡検査が可能です。当院では初期の膀胱癌に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)を行っています。膀胱全摘術+尿路変更が必要な患者様は近隣病院へご紹介させて頂きます。また抗癌剤あるいはBCGの膀胱内注入療法、全身化学療法なども病状に応じて考慮させて頂きます。

腎盂・尿管癌

膀胱癌と同様に、痛みや症状のない肉眼的血尿や健診での尿潜血などをきっかけに見つかることがあります。最近では健診などの発達により、超音波検査やCTで早期発見されることがあります。手術は腎臓、尿管をあわせて摘出します。

最近は創部が小さく、術後回復の早い腹腔鏡手術が主流で、当院でも行っています。また抗癌剤による全身化学療法なども病状に応じて考慮させて頂きます。

腎癌

腎癌の症状として、古典的な三徴、肉眼的血尿、腹部腫瘤、腰背部痛が知られていますが、最近では健診などの発達により70%以上は無症状で発見されています。

腎癌のスクリーニングには超音波検査が有用で、確定診断にはCT検査を施行します。治療の原則は手術です。最近は創部が小さく、術後回復の早い腹腔鏡手術が主流で、当院でも行っています。

転移を有する腎癌に対しては、インターフエロンやインターロイキン2による免疫療法、分子標的薬治療を行います。また、進行した腎盂尿管癌などの尿路上皮癌に対しては、抗癌剤による化学療法が必要となります。

尿路結石

尿路とは腎臓から尿道までのことで、下図のように様々なところに結石ができます。

症状

無症状で尿と一緒に排石することもありますが、腹痛、側腹部痛、背部痛など様々で、今まで経験したことがないような痛みであることもあり、時には吐き気なども伴います。この痛みは尿管結石が膀胱近くまで降りてくると、頻尿、残尿感など、膀胱炎のような症状が出ることもあります。

消化器疾患、婦人科疾患、整形外科疾患、循環器疾患などの鑑別においても非常に大事であることもあるので、結石症状かなと思ったら、迷わず泌尿器科を受診して頂くことをお勧めします。

治療

まずは痛みを取り除くために、座薬や鎮痛薬の注射を使用します。しかし根本的な治療ではないため、排石促進剤の内服で自然排石を期待するか、排石困難な場合は破砕治療が必要となります。

女性泌尿器科

女性にとって泌尿器科はなかなか受診しにくい所だと思います。しかし女性の尿もれや、子宮脱など腟から骨盤内の臓器が脱出してくる骨盤臓器脱は女性にとって、とてもありふれた疾患です。

一人で悩んでいる人の多いこれらの病気のほとんどは最新の治療によって直すことができるようになりました。人知れず悩んでいる方がおられましたら、一度ご相談ください。

尿失禁

咳やくしゃみなど、お腹に力が入ったときに漏れる、腹圧性尿失禁は、尿道スリング手術(TVT手術)という20分程度の手術で治療することができるようになりました。手術に抵抗のある方は内服治療も可能です。

またトイレに間に合わずに漏れるといった、切迫性尿失禁には内服治療を行います。時に腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方が合わさった、混合性尿失禁もありますのでご相談ください。

骨盤臓器脱(性器脱)

分娩や、加齢、体重増加などに伴って、膣から子宮や膀胱、直腸などが出てくる病気です。これにより排尿障害や、膀胱炎、時には腎機能低下といった合併症が出現してきます。

治療は、手術に抵抗のある方はまずはペッサリーやフェミクッションといった簡単な治療用具での対処が可能です。

根治的治療としては、メッシュを用いる低侵襲手術であるTVM手術によって、子宮を残しての治療が可能となりました。TVM手術については専門性の高い近隣施設へ紹介させて頂きます。

間質性膀胱炎

蓄尿時の下腹部(膀胱)の痛みや頻尿、尿意切迫感を呈する一種の症候群と位置づけられています。最近、予想以上に患者数が多いことがわかってきた慢性進行性の膀胱炎です。女性に多い疾患ですが、男性にもみられます。

【診断】
膀胱鏡で膀胱内を観察しながら膀胱に生理食塩水を注入し膀胱を拡張します。その後水を排出してゆく過程で膀胱粘膜から出血してくることを確認することで診断がつきます。
【治療】
抗アレルギー剤であるトシル酸スプラタンストや各種漢方薬、消炎鎮痛剤、抗不安薬などが用いられます。生活上の注意としては、食事内容に注意することにより症状の軽快が得られることがあります。

薬物療法で治療困難な場合は、腰椎麻酔科に、膀胱鏡で水を80cm水柱まで膀胱を拡張します。また膀胱粘膜に赤い潰瘍部分を認めた場合、これを焼灼することで症状が軽減すると言われています。
【その他】
間質性膀胱炎と同じ症状を来すものとして膀胱上皮内癌がある(約1%の頻度)ので、水圧拡張時に病理組織検査をしてチェックする必要があります。

頻尿を訴えて受診される患者様で抗コリン薬の無効な方の半数近くは間質性膀胱炎の可能性がありますので、こういう疾患があることを記憶にとどめておいてください。

泌尿器科 診療担当一覧表

2024年3月28日現在
 
午前   辻野拓也※9:00~11:30
 
       

手術件数

  24年度
膀胱腫瘍摘出術 3
経尿道的前立腺手術 11
尿管ステント留置術 10
経尿道的電気凝固術 1
膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術その他) 7
精巣摘出術 2
膀胱水圧拡張術 1
腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 1
尿膜管摘出術 1
前立腺悪性腫瘍手術 1
経皮的腎のう胞穿刺術 1

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