当院のリハビリテーションはセラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士)はもちろんのこと、医師や看護師などをはじめ多くの職種がチームとなり、患者さんの治療にあたっています。
回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患または手術や治療による廃用症候群及び脊椎下肢損傷の方で、急性期を脱しても医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者様に対して、各専門職によるチームアプローチで集中的なリハビリテーションを実施し、少しでも早く自宅や社会へ戻って頂くことを目的とした病棟です。
日常生活・仕事・家事動作・趣味活動等を遂行するにあたり、支障をきたしている、またはそれが予測される方へ作業療法を提供しています。身体機能の回復に向けて筋力訓練・関節可動域訓練、在宅生活を想定した応用動作の練習を実施しています。その人らしい笑顔での生活を獲得できるように、支援しています。
話すこと、食べること、そのほか脳の病気によって起こる様々な認知機能の問題に対してリハビリテーションを行います。コミュニケーションは話すことに限りません。表情や声の優しさ等、様々な手段を用いて心が通じ合う安心を感じて頂けるようにいたします。食べることが困難になられた場合も最善の治療手段の選択により食べる喜びを取り戻せるようにいたします。
当理学療法科は、2017年4月現在で27人の理学療法士が在籍しており、日々の臨床に励んでいます。私たちの理学療法の対象は地域全体です。当院にご病気やお怪我でご入院、ご通院されている患者様だけではありません。近隣地域の方々がご病気やお怪我にならないよう、予防、健康を維持することも大きな役割と考えています。地域の方々から必要とされるために当科員は「自ら考え、自ら学び、仲間とともに成長する」ことをモットーに、様々な院内教育プログラムを始めとした生涯学習に力を入れています。